最近テレビで「NG大賞」的な内容の番組が消えてきている事をご存知でしょうか?
少なくとも、このブログに来ていただいた方は「あれ、前によくやってたのに、最近はやってないな。頑張った賞とはあるのにな」と思われた方が多いと思います。
よく豪華な出演者を集め、クイズの様な形式で、ドラマのNGシーンを公開していましたが、最近めっきり減りましたよね。
そこには意外な事実が隠されていました。
テレビからNG大賞が消えた理由
それは、大事なお客さんの視聴者からの「クレーム」が毎回、嵐のように発生するからのようです。
いわゆるNG大賞を放送する場合は、普段であれば特段考える必要も無い、「専門クレーム処理班」を人員配置し、クレームのラッシュに備えて電話機も多めに配置しておかないといけないようです。
テレビに対するクレームと言うのは、今に始まったものでは無いようですが、平成最後の現在の状況としては、”視聴者が敏感”になっているようで、何か気になったことがあればすぐに電話をかけてくるようになったみたいです。
特にNG大賞というのは、
「人のミスを面白おかしく笑う番組」
と、雑に言えばこういう番組構成になるとは思うのですが、
それを見た視聴者は、
「よし、これはまったく道徳的に良くない、クレームを入れよう」
となるようです。
NHKでこういう企画をやっているならともかく、民放のテレビに関してもクレームが嵐のように来る現実があるようで、
草なぎ剛さんが、司会を担当されていた番組も、いつの間にか「頑張った大賞」などの番組名が変更されています。
世間の声というのは大きな力となり、番組制作にも影響があるようですね。そしてまた、番組作りを支えるスポンサーとなる協力会社の方々も、揉め事に巻き込まれるのは避けたいという事で、年々減っている傾向にあるようです。
1年を振り返る事にもなって、楽しく視聴されている方も多い「NG大賞」。
こういう番組が無くなるのは悲しい事ですし、よほど悪質な演出で人を傷つけるような番組であれば話は別ですが、視聴者の過剰な干渉というのは、更にテレビをつまらなくさせる要因の一つなのかもしれません。
仕掛ける側は業界人でも、見るのは一般人なので、どうしても世間のニーズというものに振り回されるのでは無いでしょうか。
お笑い芸人が自由にできなかったりするのも同じような理屈なのかもしれません。
常識を大事にしすぎる日本の未来は、明るいものになるのでしょうか。
以上です。